LPガス基礎知識

LPガスの基礎知識

国内55%にあたる、2,600万世帯で家庭用エネルギーとして普及しているLPガス。
容器の中に入っているLPガスが液体だということをみなさん知っていましたか?
LPガスとはLiquefied Petoleum Gas の事。
日本語では「液化石油ガス」と呼ばれています。
そしてこの頭文字を取ってLPG=LPガスというのです。
LPガスの種類

家庭で使われているLPガスの主成分は、プロパン(C3H8)がもっとも多くなっています。
このためLPガスはプロパンガスとも呼ばれています。
またガスライターの中に入っている液体はブタン(C4H10)と呼ばれる成分で、LPガスの一種です。
このようにLPガスとして用いられているガスは、炭素(C)の原子数が4以下の炭化水素(CH)の混合物になっています。

LPガスの重量

気体のLPガスは空気より重く、空気の1.5~2倍の重さになっています(100%プロパンの場合、15℃・1気圧で1,865kg/m3)。
そのため家庭などでLPガスが漏れた時は、床面を這うように広がり、低い場所に溜まる性質があります。
一方、都市ガスは空気より軽く、漏れた場合は天井の方へ溜まっていく性質があります。

LPガスの性質

LPガスは簡単に液体になる性質があります。
液体になると、体積は気体の時の約250分の1になります。
輸入したりご家庭にお届けしたりする時には、液体にして効率よく運んでいる、というわけです。

LPガスのにおい

LPガスは本来においがありません。
しかしガスが漏れた時にすぐに気づくように、腐った玉葱のにおいをつけています。
このにおいの成分は、ガスが燃焼すると無臭になるので、LPガスが正しく使われている限り臭うことはありません。

液化プロパンガスの沸点は?

液化プロパンの沸点は-42℃です。
室温の状態であっという間に気化してしまうのです。

プロパンの発熱量は?

気体のプロパン1m3を燃やすと99MJ(24,000Kcal)、ブタン1m3は128MJ(31,000Kcal)の熱量を発生します。
また重量1kg当たりではプロパン、ブタンともに50MJ(12,000Kcal)の発熱量があります。
これに対して都市ガスは46MJ(11,000Kcal)です。
気体のプロパンは都市ガスより約2,2倍の熱量があります。

プロパンの燃焼範囲は?

プロパンが空気と混ざり、空気中の濃度が2.1%~9.5%(ブタンは1.8%~8.4%)の範囲で燃えたり爆発したりするのです。
したがってLPガスが漏れた場合、少量でも爆発の危険性がありますので、ガス警報器を設置して微量のガス漏れでも検知できるようにするなど、十分ご注意ください。

様々な用途で使用されているLPガス

LPガスは家庭以外にも様々な分野で活躍しています。
アウトドア用携帯コンロ、タクシーの燃料、フォークリフトの燃料、工業用LPガス貯槽、スプレー缶、屋台の燃料、道路工事用燃料

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環境にやさしいクリーンエネルギー

まず一酸化炭素が含まれていないという点。
また、現在地球規模で問題となっている地球温暖化や酸性雨そしてオゾン層の破壊といった環境問題にも対応しているという点。
LPガスは他の化石燃料と比べ、燃焼時のCO2(二酸化炭素)排出量が低い事もその理由です。
また、オゾン層の破壊につながる特定フロンに代わる物質としてもLPガスは利用されています。

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